自宅で愛用していているパソコンの周辺機器について、少しばかりご紹介を。
今回はその中でも最も使用頻度の高い、「HHKBキーボード」について、話してみたいと思います。
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目次
Index
愛用しているキーボード
私は大きく2つのキーボードを愛用しています。
- HHKBキーボード
- Apple純正マジックキーボード(テンキー付き)
この2つのキーボードですが、用途や気分に応じて使い分けています。
今回はその中でも第1段目として、HHKBキーボードについて、話していきたいと思います。
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HHKBキーボードとは
HHKBキーボードとは、PFU社製の外付けキーボードで、「Happy Hacking Keyboard (ハッピーハッキングキーボード)」の略となっています。
ちなみにPFU社は、ひと昔前に自炊で話題を呼んだ、紙をPDF化するためのスキャナー(Scan Snap)を販売しているメーカーです。
HHKBに関するメーカの公式HPには、「リアル・プロフェッショナルに比類のないパフォーマンスを」を謳い文句に、
他のどんなキーボードとも異なる。
真のプロフェッショナルにとっての、”理想のキーボード”を突き詰めた唯一無二。
タイピングの「質」に高い意識を持つプロフェッショナルを更に新しい世界へ導く。
洗練されたミニマルなツール、
それがHappy Hacking Keyboardです。
とあります。
ぜひ一度、公式HPを確認してください。
わくわく感が満載です!
このキーボードですが、下記3つの特徴から、日常的にタイピングが多いプログラマーやライターの方に多く愛用されています。
- 静電容量無接点方式
- ショートカット操作に適した合理的キー配列
- 美しい外観
私は上記1と2といった機能的な特徴から、今こうして書いているブログや検討書の作成といったように、比較的文字の入力が多い場合に、HHKBキーボードを使用しています。
もちろん3についても、精神衛生上とても重要なポイントで、全ての特徴において高い操作性と満足感を与えてもらっています。
それではそれらの3つの特徴について、もう少し深堀していきたいと思います。
静電容量無接点方式
会社で使用している一般的なデスクトップやノートブックのキーボードは、メンブレン方式やパンタグラフ方式と呼ばれており、キーボードにあるキーを押し込むことで、内部にある基板上にプリントされた導電性の配線に、機械的に接触させることで、入力を検知しています。
昔ながらの部品構成で歴史も長く信頼性も兼ね安価に製造できることから、一般的なデスクトップやノートブックに採用されています。
一方、HHKBのキーボードは、静電容量無接点方式が採用されており、読んで字の如く、無接点方式となっており、先のような機械同士の物理的な接触がなく、摩耗による劣化がほとんどないことから耐久性に優れていますが、コスト面においては割高となっています。
また、無接点であることから、スイッチ特有のキーストローク量に関する設計的な制約がないことから、深いストロークを実現することができ、しなやかで心地よいタッチが、タイピングに「喜び」といった価値を付加してくれます。
タイピング感を身近にあるキーボードに例えるならば、銀行やコンビニにあるATMをイメージしてください。
最近では画面タッチが主流になりつつありますが、画面横にある暗証番号を入力するためのキーボード(テンキー)が、HHKB同様のキーボード方式となっており、極端に言うと、「なめらかでふかふかしたような」タイピング感になっています。
浅いストロークでカチカチっとした感覚を好まれる方は、HHKBのキーボードは、深い押し込みでヌルヌルとスコスコした打感となっているので、少し物足りなさを感じるかもしれません。
ただ、このヌルヌルのスコスコ感が、考えごとなどもしながら多くのキータッチを行う長期戦において、とても楽に心地よくテンポの良い打鍵を奏でながらタイピングすることができ、苦にならず作業に没頭できる点が、お気に入りのポイントです。
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ショートカット操作に適した合理的なキー配列
パソコンの作業をメインに仕事をされている方は、無駄な操作を極力排除したいが故に、マウスを使った操作はあまりせず、カット&ペーストなどをはじめ、ショートカットを多用したキーボードだけの操作に注力し、作業を進めます。
あるときはマウス、あるときはキーボードといった具合に、手の動線が多いと、動線の数だけ余分な動きが発生します。
この動作が日に1、2回程度なら気になりませんが、息をするかの如く、タイピングを主として作業を行っている方は、必ずと言っていいほどマウス操作を極力排除し、キーボードの入力だけに専念しています。
ここでポイントとなるのがキー配列です。
HHKBのキーボードは、プログラマーが理想とするキー配列のキーボとなっており、ミニマルなキーが合理的に並んでいるため、ホームポジションから手を移動させる必要が少なく、本質的にスピーディーなタイピングが可能なのです。
この特性は、「Control」や「Fn」キーとのコンビネーション打ちが鍵となっており、HHKBは操作しやすい理想的なキー配列になっています。
この点においても、操作性が高く、長時間多くのショートカットを用いたタイピングを繰り返すことができるので、とても優れたキーボードだと言えるのです。
美しい外観
最後のポイントは美しい外観です。
パソコンの周辺機器は、使用頻度にもよりますが、基本的に机上に置いたままの状態となります。
ここでポイントなるのが、机上の見た目です。
部屋をいくら無印良品の店内かの如く、スタイリッシュに綺麗にまとめていたとしても、机上が配線やホコリまみれのパソコン機器で溢れていると、とても悲しい気持ちになります。
5Sではありませんが、精神衛生上とても悪く、そのような環境で良いアイディアが浮かぶはずもなく、仕事もおろそかになってしまいます。
人も「第一印象で8割が決まる」と言われていますが、ぱっと見がよい印象で、気分良くやる気がみなぎってくるような環境がベストです。
HHKBのキーボードは、タイピングに関する機能面に加え、外観についても高い満足感を得ることができます。
私はブラインドタッチにあまり自信がないので選択しませんでしたが、キートップに何も書いていない、無刻印モデル(文字なしキートップ)もラインナップされています。
カラバリもブラックとホワイトの2色展開されており、究極の外観なのではないでしょうか。
ブラインドタッチに自信のある方はぜひおすすめです。
また、ブラックのみですが、墨モデルといって、キートップの刻印が墨色(キートップと同色の黒)になっている珍しいタイプもあります。
ぱっと見は真っ黒で、よく見ると文字が黒で書かれています。
ブラインドタッチに自信がないけど、無刻印モデルにあこがれを抱いている方は、墨モデルの選択もありかと思います。(残念ながらホワイト文字のホワイトキートップはラインナップにありません。)
ちなみに私は、この墨モデルでデビューしました。
しかしここ最近、恥ずかしながら老眼が進んできたことで、キートップの文字が見づらくなり、特に夜間の作業性が悪くなってきたため、黒文字のホワイトのキートップに入れ替えました。(トップ画像参照)
このようにキートップだけを購入することも可能で、カスタマイズ性が優れているのもポイントです。
HHKBのキーボードを愛用している方が多いのも頷けます。
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その他に知っておいてもらいたい機能
HHKBの良いところを書き出すと切りがないので、その他に知っておいてもらいたい機能を列挙いたします。
Bluetooth接続とUSB接続(Type-Cコネクター)に対応
「HYBRID Type-S」「HYBRID」はBluetooth接続とUSB接続が可能。
無線と有線を自在に使い分けられるため、デバイスを選びません。
Bluetooth接続ではデバイスをあらかじめ登録(4台まで)しておくことにより、簡単なキー操作で目的の機器とすぐに接続できます。
USBには“逆差し”も可能なType-Cコネクターを採用しており、接続時のストレスを大幅に軽減しています。
ちなみに私は、Bluetooth接続を愛用しています。
配線から開放されることで、好き勝手に自由なポジションでタイピンすることができ、とても使い勝手がよいです。
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キーマップ変更機能
制御キーの割り当てを変更できるDIPスイッチに加えて、「HYBRID Type-S」「HYBRID」は制御キーと文字キー全般のキーマップをカスタマイズできる「キーマップ変更機能」を装備。
ソフトウェア(Windowsで動作)によるキーマップ変更は直感的で扱いやすく、設定はHHKB本体に保存されるため、他のデバイスでも同じキーマップで使用できます。
好みの反映、最速追求、タイピング競技やeスポーツのための最適化など、よりプロフェッショナルな「マイ・キーボード」の構築が可能です。
高いクオリティを宿すパーフェクトなディテール
すべてのキートップ面を中央方向に向けた「シリンドリカルステップスカルプチャ」、3段階のチルト切り替えでキーボードを好みの角度にできる「傾き調整機能」(写真)など、ディテールもプロ仕様です。
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キートップの刻印はサブリメーション(昇華)印刷方式を採用
プラスチック部品は通常、量産性がよく安価であるパッドやシルク印刷といった方式が採用されるのですが、摩耗によりインクが剥げてしまう欠点があります。
この欠点に対し、HHKBのキートップに印刷されている刻印は、鮮明で耐久性の高いサブリメーション(昇華)印刷の方式が採用されています。(無刻印モデルのキートップには、刻印は印刷されていません)
サブリメーション(昇華)印刷は、インクに熱を加え昇華させた気体をキートップのプラスチックに分子結合させる印刷方式となっており、極端な言い方をすると、キートップに印刷文字が染み込んだ状態になっています。
よって、指先の摩耗に対する耐久性が高く、通常の使い方では、消えてしまうようなことはありません。
コスト高となる印刷方式にも関わらず、この点においても、こだわりを感じることができるのです。
Bluetooth接続のタイプは単3電池を2本使用
Apple純正のマジックキーボードをはじめ、Bluetooth接続など無線タイプのキーボードにはバッテリが必要になります。(有線タイプの場合、バッテリは不要)
このバッテリですが、Apple純正のマジックキーボードなどは、キーボード本体に充電式のバッテリが内蔵されているため、ユーザー自身でバッテリを交換することができません。
一方、HHKBキーボードのバッテリは、ユーザー自身で着脱することができるタイプとなります。
バッテリ自体も汎用性の高い単3電池2本を使用します。
ここで注目いただきたいのが、経年によるバッテリ容量の低下です。
スマホと同様に、充電回数が増えれば増えるほど、バッテリ寿命は低下していきます。
バッテリの技術も日々進化しているので、数年レベルでは基本的に実使用上問題ないかと思いますが、10年超えといった長い期間の使用を想定すると、やはりバッテリ寿命を考慮しておく必要があります。
HHKBのキーボードは他と違い無接点タイプであることから、耐久性が高く長寿命であることを先に説明しましたが、学生時代から使い続けているといったように、10年以上も使い続けているユーザーがたくさんいます。
それほど使いやすくて耐久性の高い、愛着の湧くキーボードになっているのです。
よって、バッテリの交換が必要になった場合は、ユーザー自身で簡単にバッテリを交換できた方が都合がよいのです。
これがもし、他のキーボードと同様に、本体内蔵のバッテリタイプだった場合、交換の都度メーカーにキーボードを丸ごと送付する必要があり、預けている期間も長く、その間はもちろん使用不可となりますし、工賃なども含め費用負担も大きくなってしまいます。
そのような面からも、HHKBキーボードは、保守性においても優れており、同じ設計者の視点から見ても、とてもよい設計思想であると、関心させられることが多いのです。
ちなみに私は、eneloopの単3充電池を使用しています。
過放電の少ない充電池で、-20℃の寒冷地でも使用できます。
充電回数も2000回を超える仕様となっており、停電や災害時の備えとしても最適です。
最後に
ざっくりでしたが、私が普段愛用しているHHKBのキーボードについて少し話してみました。
身の回りの道具を見ると、とても便利な道具達に支えられているのだと、改めてそのように感じました。
また、購入にいたるまで、あれやこれやと類似製品と比較検討していたことを思い出しました。
実際に手にして使っているときもうれしいのですが、実はあれやこれやと購入候補となる製品を選んでいるときも、想像が膨らみ、私にとってはとても楽しい時間になっています。
買い替えや、これまで買ったことのない製品を購入する際、使用頻度の高いものから購入することで、高い幸福感を得ることができると言われており、ここに健康といったキーワードが入ると、更により高い幸福感を得ることができると言われています。
今回ご紹介したHHKBのキーボードは、幸福といった満足感はもちろんのこと、他のキーボードと比較し、しなやかで負担の少ないタイピング感であることから、腱鞘炎を患っている方も多く愛用しています。
実のところ私も、タイピング起因ではないのですが、テニスの無茶振りによって手首が腱鞘炎気味となっているのですが、HHKBのキーボードに助けられ、今こうしてブログを打ち込んでいます。
愛用品について話し出すと全く終わる気配がないので、無理矢理ですが今回はこのあたりにしておこうと思います。
とは言え、まずはさっそくATMでヌルヌルのスコスコ感を!
くれぐれも不審者通報されないように… 笑
ぜひ次回の自分へのご褒美に。