【製品設計のいろは】投資対効果の検証/計算方法(電子書籍専用端末Kindleやkoboを例に)

投資対効果の検証/計算方法(電子書籍専用端末Kindleやkoboを例に) Gadget

いざ買い物をしようとすると、支払うお金に対して「その値段に見合うだけの価値が本当にあるのか?」といったことを、少なからず考えるかと思います。お金持ちならあまり深く考える必要がないのかもしれませんが、私も含め大半の方は、常にお財布と相談をしながら、何を買おうかと慎重に検討した上で、購入に踏み切っているかと思います。エンジニアという職業がら、時には設備償却費といった、初期投資額を考慮した価格比較を行う機会があります。今回は、Kindleやkoboといった電子書籍専用端末(リーダー)の購入費を初期投資額に置き換え、投資対効果を明確にしていくための検証/計算方法について、ご紹介していきたいと思います。電子書籍専用端末に限らず、買い物を検討されている様々な製品にも応用が利きますので、ぜひ参考にしてください。

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はじめに

Kindleやkoboといった電子書籍専用端末(リーダー)は、従来の紙媒体の本やiPadといったタブレット端末と比較し、とても薄く作られていることから、ゴロ寝状態でも片手で軽々持つことができ、読書好きな方にとっては、申し分のない端末となります。ただ、いざKindleやkoboといった専用端末を買おうとすると、少なからずお金(=初期投資)が必要となります。今回は、Kindleやkoboといった電子書籍専用端末を購入するにあたり、投資対効果を明確にしていくための検証方法について、少し掘り下げて見ていきたいと思います。

電子書籍専用端末(Kindle)に対する投資対効果の検証/計算方法

価格一覧表

今回、電子書籍化による投資対効果を見ていきますが、従来の紙媒体の本から電子書籍へ変えることで、紙媒体の本と電子書籍とでは価格が異なってきます。ここに電子書籍専用端末(リーダー)となるKindleの価格も入れ込んでまとめると、以下のような形となりなります。

From:
従来の紙媒体の本
To:
電子書籍
書籍1冊当たりの価格
(専門書で試算)
1,600円
1,280円
(2割引きで試算)
電子書籍専用端末の価格
(Kindleの場合)

8,980円
(Kindle最安モデル)
電子書籍1冊当たりの価格は、従来の紙媒体の本から2割引きとなっているケースが多いです。

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計算方法

それでは電子書籍化によるコストダウン額と、そのコストダウン額をベースに、何冊電子書籍を買えば電子書籍専用端末を償却できるか(払いきることができるか)を計算していきましょう。

  • 1冊当たりのコストダウン額:1,600円-1,280円=320円
  • 何冊買えば電子書籍専用端末費を償却できるか:8,980円/320円=約28冊

計算結果

  • 電子書籍専用端末を買わずとも、従来の紙媒体の本から電子書籍化するだけで、1冊当たり320円安く購入することができる
  • 電子書籍を約28冊購入することで、電子書籍専用端末の投資額を償却する(払いきる)ことができる
    → 29冊目から購入の都度、電子書籍で安くなった分(320円)、お得(利益)となってくる!
お気に入りの漫画(コミック)などがあれば、Amazon売り出しセールなど半額で購入できることが多いことから、シリーズ一式を大人買いすることで、電子書籍専用端末を一発で償却(払いきる)といったケースも出てくるかと思います。

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投資対効果

以上が計算結果となりますが、あくまでも価格面だけとなっており、全てではありません。その他の電子書籍化によるメリットも考慮して、投資対効果(お得感)を決めていく必要があります。

価格以外にも電子書籍化で得られる13のメリットがあります。少しでもお得に感じるような項目があれば、28冊の購入を待たずとも、コストメリットが生まれてきます。その効果については、あなた自信の価値観により大きく左右します。何が自分自身にとって意味のある大きな項目なのか、自分自身で見極めるようにしてください。

まとめ

  • 電子書籍専用端末(Kindle)への投資額:8,980円
  • 投資8,980円に対する効果:
    − 電子書籍29冊目から購入の都度、320円お得(利益)となる
    − 電子書籍化により、13のメリットが得ることができる(プライスレス?!)

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最後に

買い物の都度、ちょっとした計算によって、その商品に価格以上の価値があるのかを見極めることができます。「思い立ったら本能の赴くままに購入!」といった買い物もありですが、汗水垂らして稼ぎ出したお金、高額になればなるほど、よく考え納得した上で、購入に踏み切りたいものです。
一方で100均といった安い価格がゆえに、あれやこれやと見境なく買ってしまうことも多々あります。「安物買いの銭失い」や「散財」といった言葉もあり、こちらも気をつけていきたいものです。
自分へのご褒美。大切な儀式として買い物をすることで、その人にとって、なにかしら心地の良い特別な時間が訪れてくれることを切に願います。

製品設計をしていく中で、部品単価だけではなく、金型償却費といったイニシャル費を考慮した見積もり比較を行うシーンがあるかと思います。こちらにも同様に計算方法について記載しておりますので、ぜひ参考にしてください。
【製品設計のいろは】相見積もり比較:金型償却費を考慮した計算方法│設備投資費/イニシャル費の考慮を忘れずに!

【製品設計のいろは】相見積もり比較:金型償却費を考慮した計算方法│部品単価だけではなく設備投資費/イニシャル費の考慮を忘れずに!

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